知らないうちにあなたも発症!?女性に多い境界性パーソナリティ障害
誰にでも発症リスクのある境界性パーソナリティ障害
「わがまま」だと勘違いしてはいけない!
今回は岡田尊司さん著の境界性パーソナリティ障害の本を基に普段の日常生活にいる面倒くさい人達について、原因、種類、解決策を3回に分けて説明していこうと思います。
そもそも境界性パーソナリティ障害って、どんな障害なの?
境界性パーソナリティ障害ってどこかで聞いたことがありませんか?別名でボーダーラインと呼ばれることもあります。
感情のブレが大きく、直前まで何気なくおしゃべりをしていても、突然、激昂したり自殺未遂をするなどの症状がでる精神障害です。よく、SNS上で語られるメンヘラもこのタイプに近いです。その他、薬の大量服薬や危険な行為に及ぶこともあります。
境界性パーソナリティ障害の原因は何?
現代では精神、心理に研究が進んだこともあって精神障害とみなされるケースも増えています。特に女性の発症率は男性に比べて4倍です。さらに、若い女性に多いとされています。実は誰でもある条件が揃ってしまうと発症してしまいます。
原因は本人によって様々で、
・幼いころの喪失体験
・見捨てられた体験
・小さいころのトラウマ
・自分を認めてもらえなかった体験
・幼少期に長男/女を理由に十分に構ってもらえなかった経験
などです。しかし、これらの経験が本人にあったとしても、すぐには発症するわけではありません。
きっかけはフラッシュバック
実は発症の引き金となるトリガーが存在しています。
発症のきっかけは、不幸が重なった時です。正確には、過去のトラウマ経験が想起されるような状況に陥った時です。覚せい剤の再使用時に起こるフラッシュバックのように、本人にとっては苦い経験が蘇ってしまうのです。
特に、女性に多い原因の1つが中絶と別れです。中絶した場合、本人の心身とともに、子供を産んであげられなかった罪悪感が残ります。さらに、心を開いたパートナーにも捨てられ、心の傷が重なってしまうと発症しやすいです。
本書で語られた事例では、勤勉で優等生だった女性が、中絶と男女の別れを同時に経験することで発症しています。発症後の女性は、リストカット、散財、風俗店でのアルバイトなど本人にとっても得にならないことも自ら行っています。
あなたもボーダー?精神障害診断
以下の基準はある医学の手引書に記された基準一覧です。
9つのうち、5つ当てはまると障害の疑いがありますので、診断をお勧めします。
① (恋人や家族に)見捨てられることの不安が強い
② 対人関係が両極端で、不安定である。
③ めまぐるしく気分が変わる
④ 怒りや感情のブレーキがきかない
⑤ 自殺企図や自傷行為を繰り返す
⑥ 自分を傷つける行為に酔いしれる。(薬物やアルコールなど)
⑦ 心に空虚感がある
⑧ 自分のアイデンティティを持たない。自分がない
⑨ 一時的に記憶が飛んだり、精神病に似た状態になる
以上の診断基準が採用されています。
もし、当てはまってしまった方は種類別ボーダータイプの特徴へどうぞ!
2へ続きます。
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