漫画・アニメ 働く細胞から見る乳酸菌の力とは?
乳酸菌の秘密
「乳酸菌は体にいい!」とよく話題になりますが、実際にどのような機能があるかご存知でしょうか?意外と知らない方が多いと思います。そんな方に明日から使える乳酸菌の秘密をご紹介します。
R-1乳酸菌ヨーグルトはなぜ、ヒットした?
乳酸菌と言えば、「R-1乳酸菌を使用したヨーグルトの長期摂取」の効果に関する調査が有名ですね。
この調査は、佐賀県有田町の小中学生にR-1乳酸菌を長期的の摂取してもらい、インフルエンザの感染率を調べるというものです。結果は隣接している地域と比べて、インフルエンザの発生が10分の1以下に抑えられました。
統計学的に有意差があり、学生の保護者からも「風邪にかかりにくくなった」などの声があったことから、瞬く間に話題になりR-1乳酸菌がヒットしました。
下のリンクは、調査に使われた「明治R-1ヨーグルト」の公式サイトです。
本書で語られる乳酸菌の働き
本書は一見、難しい体の秘密を漫画にすることでわかりやすく、イメージとして捉えやすくした作品です。ぜひ、一読することをおすすめします。医療に関する知識がなくても、全然大丈夫です。
乳酸菌の特徴
※本書の乳酸菌です。結構かわいい見た目をしていますね。
乳酸菌自体の特徴をご紹介します。
乳酸菌には名前がない
意外にも乳酸菌は菌たちの総称であり、特定の名前はありません。菌が成長する時に糖を分解して、乳酸を作り出すと乳酸菌と言われます。しかし、乳酸がピロリ菌などの一部の悪玉菌を死滅、抑制させる威力を持つもので体の助けになります。
乳酸菌には様々なタイプがいる
後に紹介をしますが、一口に乳酸菌といっても、働く箇所は腸内だけではありません。それぞれ、乳酸菌の特徴に従って、適材適所で働くようです。
乳酸菌の働き
乳酸菌の働きについてご紹介します。
腸内を健康に保つ
腸内には体の健康を保つ善玉菌と体の健康を害する悪玉菌が存在します。
乳酸菌は、腸内を酸性にすることで、悪玉菌の増殖を抑制し腸内環境を維持します。 腸のひだ部分は腸内フローラと呼ばれます。
プリン体を分解してくれるタイプ
ビールなどに含まれ、しばしば尿管結石や痛風の原因として語られるプリン体。しかし、乳酸菌の中にはプリン体を分解してくれるタイプもいます。だからといって、飲みすぎるのは禁物です。ちなみに、尿管結石は人生で最も痛みを伴うとの声もあります。
免疫細胞の司令官をパワーアップさせるタイプ
乳酸菌には多糖体という、樹状細胞を活性化させる物質を生み出すタイプがいます。樹状細胞は免疫細胞の司令官のような役割で免疫細胞全体をコントロールしています。
樹状細胞が活性化することにより、サイトカインが分泌され、各免疫機能を促進させます。
以上が働く細胞から見る乳酸菌の秘密でした。乳酸菌の効果って、意外と幅広いことがわかりましたね。これからの季節、インフルエンザが猛威を奮います。それに備えて乳酸菌入りのヨーグルトを摂取して、予防をおすすめします。
漫画の方も読みやすいので、ぜひ読んでみてくださいね。