５分でわかる！内向型のトリセツ(内向型向け)①※診断付き
この本が一番伝えたいことは…
「あなたが内向型でも、深刻に悩む必要はありません！そのままのあなたで、大丈夫ですよ！」といった、自分の性格に悩む人へのメッセージです。読んでいてひしひしと伝わってきました！
なぜなら、作者のマーティ・O・レイニーも内向型です。内向型の人の苦しみを自分自身で体験しているから、文章にも説得力があります。
テレビでも紹介された内向型の可能性
5，6年くらい前に一度、内向型が世間でも日の目を浴びることがありました。書店には内向型に関する本が並び、NHKでは「内向的な人が秘めている力」が放送されました。
実際に本や動画をみて、理解を深めた方は一定数いるでしょう。
しかし、情報の又聞きでわかったつもりの方も少なからずいるでしょう。表面の情報だけを流しても、「ああ、そういう性格があるんだね。」ぐらいの認識しか得られていないのかなと思います。未だに、内向型＝暗いってイメージは消えていないと思います。この認識が生む悲劇があります。
それは…内面型の人が自分のことを理解できていない！
これはもう、人生設計に関わる悲劇です。例えるなら、無免許で一般道を爆走しているようなものです。車の運転方法がわからないのに、そんなことをすると事故に合うのは当たり前です。また、情報の又聞きで話してしまう人は基本的におしゃべりです。間違った認識でも、お構いなしです。そんな状況に置かれたら、正しい内面型の理解などできるはずがありません。だからまず、自分自身の理解から始めましょう。
人生つまずきポイント① 社会的に模範となっているのは外向型
「朝は元気におはようございます！と言いましょう。」、「お客様がご来店の際は、大きな声でいらっしゃいませ！と言いましょう。」これ継続してできますか？
私は無理でした。挨拶は元気にしたいのではなく、「おはよー」とか「おはよ。」とかその日の体調に合わせて自然体で言いたいものです。大きな声を強要されると、一回言うたびにどっと疲れてしまうんですね。気分はもちろん、最悪です。
人生つまずきポイント② 自分がだめだと思い込む
ただ、学校でも仕事においても出来すぎ君または、立派な社会人像を求められますよね。みんなと仲良く、社内、社外おいて良好な人間関係を作るのが得意な外向型の特徴です。この点は非常にうらやましいです。外向型の方が立派な社会人に近いのです。賞賛され、信頼されるでしょう。一方で、絶えず外向的であるように求められると、内向型には悪影響がでます。
無理やり外向型になれと言われたら…
「なんで、お前はすぐに質問に答えられないんだ？、なんで、ほかの子のように積極的に話さないんだ？」など、
常に外向型競争にさらされる内向型は次第に自分に自信が持てなくなります。または、周りと比べて自分はどこかおかしいと感じます。マーティー・O・レイニーがインタビューした50人のうち、49人は自分に欠陥があると思い込んでいたそうです。理由は、外交的な振る舞いを強要されるので自然体の自分を否定されてしまうからです。素の自分が否定されたまま、外交的に振る舞いながら生きる。まるで、地獄ですね。
50人中、たった1人の健全な環境で育った内向型
50人目にインタビューしたグレッグという牧師は、講演で堂々と自分は内向型だと言いのけました。作者は不思議に思ったんですよね。「なぜ、自分は内向型だと大衆の前で言えるのか？」
疑問の答えは簡単でした。グレッグ一家全員内向型のだったからです。幼少から、内向型の特性を家族に受け入れられて育ち、バランスのとれた人生が送れていました。
この１例からわかることは、内向型でも自分を受け入れてくれる環境さえあれば、健やかに育つということです。要するに、内向的なのは異常ではなく、ただの資質です。これが理解できるとだいぶ楽になるはずです。
では、どのように過ごせば楽になるのか？次回、紹介していこうと思います。「内向のコントロール、どのように生きていくと楽になるか？、疲れた時の対処法など」です。
内向型チェックシート
タイプがわからない方は、こちらで診断をどうぞ。
参考文献
内向型を強みにする
著作：マーティ・O・レイニー
約：務台夏子
