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名松がおすすめしたい知識を本を通して紹介するブログです。

アフリカでは電子マネーが流行⁉イメージとかけ離れた意外な事実とは?

従来のアフリカのイメージ

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私のアフリカに対するイメージは「貧困」です。テレビのCMで「今、アフリカでは~が命を落としています。」といったACジャパンによる宣伝が見られたからです。

しかし、アフリカに対する思い込みが打ち破られました。なんと、電子マネーが流行り、日本と違った側面で成長を目指していることが判明しました。

今回の読んだ本は、落合陽一さんの「2030年の世界の地図帳」です。

ケニア電子マネーMペサ」が普及

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ケニアではMペサという電子マネーが全世帯の65%以上で利用されているようです。1日の取引額は1億6200万円にも及びます。なぜ、流行ったのでしょうか?

※ちなみに、南スーダンで700万人が飢饉にさらされるなど貧困は未だに続いています。

理由①固定電話よりも先に携帯電話が普及したから。

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開発途上国では、固定よりも携帯電話が浸透する傾向にあるようです。日本では、固定電話が流行った時代と携帯電話が流行った時代は別なので不思議です。どちらも一緒に手に入れられる状況になった場合、携帯電話のほうが浸透するようですね。

ノキアサムスンSIMカードは、近くの露店に売っているおり、簡単に手に入ります。また、購入したSIMカードにチャージし、家族で共有して使用します。

理由②銀行がないから

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アフリカでは身近に使える銀行がなく、口座の所有率も少ないのが現状です。
先進国でイマイチ電子マネーが流行らない理由が、銀行があり金融ルートが整備されているからです。しかし、アフリカでは金融システムが未発達のため、銀行の段階をすっ飛ばしてしまったみたいです。

今後のアフリカの電子マネーは?

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デジタルでインフラ整備を進めるという、先進国と違ったの方法で進歩を目指しています。加えて「アフリカのためのデジタル経済イニシアチブ」では、貧困層、農村部、都市部の人達をデジタル金融に結びつけることを目標の1つに掲げています。

また、セネガルは2025年にはデジタル経済を使ってGDP10%を目標とし、ルワンダでは光ファイバーや4Gの導入を行っているようです。

今後のアフリカがどのように発展していくのか楽しみです。

 

参考文献:「2030年の世界の地図帳」

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[Digital Economy for Africa Initiative](アフリカのためのデジタル経済イニシアチブの資料

http://pubdocs.worldbank.org/en/312571561424182864/062519-digital-economy-from-africa-initiative-Tim-Kelly.pdf