ほほほほ~ん♪

名松がおすすめしたい知識を本を通して紹介するブログです。

ターゲットを想定するを全否定!「読みたいことを、書けばいい。」から学ぶ文章とは?

「読みたいことを、書けばいい。」から、学ぶ文章とは?

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林先生が初耳学で、絶賛!12万部のヒット!の謳い文句を見て、ついつい買ってしまいました。本書では、文章を書く上での心構えが書かれています。個人的に印象を残った部分を上げていきます。

この本を読むと現実を知らされます。

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「ライターになりたい」、「自分の思いを伝えたい」、「バズる記事を書く方法を知りたい」、「上手な文章の作法を身に付けたい」、「書くことで生計を立てたい」

このような思いを持っている人たちは、文章を書く上でスタートラインが間違っていると主張しています。

私も、本で培った知識を人に伝えたいと願っているからショックを受けました。そんな空虚な文章を書くよりも、「文章は自分のために書かれるものである。」と断言してしまいます。

ターゲットなど想定しなくてよい

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本書は、読み手など想定しなくてよいと主張しています。ここが他の文章本と違うポイントです。私も「え、マジで?」と声を出してしまいました。

私は5冊ほどのライティング本を読みましたが、「ターゲットを想定して書くこと」は必ず記載されていました。もはやライティングにとって、ターゲットを想定して書くことは当たり前のように思えます。

なぜ、作者はこのような主張をするのでしょうか?

誰かに届けたいのならば、LINEにしてください。

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作者は広告業界でコピーライティングを仕事をした経験が関係しているそうです。

その経験から、誰かに当てた記事を書いたとしても、不特定多数が目にするテレビや新聞に「置かれる」だけであり、「届く」のではないとの主張です。

確かに、自分のニーズに合うかどうかは読み手が決めるのであり、筆者が決めるものではないですよね。

結果、「その文章を最初に読むのは間違いなく自分。自分が読んで面白くなければ、書くこと自体が無駄になる。」から「文章は自分のために書かれるものである。」の主張に集約されます。

そうして、自分が面白いと思える文章を書いたら人は読んでくれるのか?

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誰も読まない。誰も読まないのである。「だって、あなたは宇多田ヒカルじゃないから!」私たちが時間をかけて、じっくり書き上げた文章よりも、宇多田ヒカルの朝ごはんのほうが読まれると悲しい現実を知らしめてくれます。

そもそも、芸能人などの広告塔はなぜ存在するのか?

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有名なので、人を惹きつける効果があるためです。知名度のある人を使って、初めて人が見てくれるというのに、自分自身が書いた誰にも知らされていない文章が読まれるわけがないですよね。

例えば、

嵐がパズドラをしていますか?

渡辺謙は車を乗り回しますか?

俳優のプライベートなんて、知らないしやっているかもしれないしやっていないかもしれない。

※ただ、個人的にパズドラの300ランク付近まで無課金でやりこんだ私の方がこのゲームについては、詳しいでしょう。
結局、「何を書いたかより、誰が書いたか?」が重視されてしまいます。知名度は会社でいうと「権力」と似た側面があるなと個人的に思います。

以上の点から、誰かのための文章を書くのではなく、自分が面白いと思える文章を読んだ方がいいよと本書では主張されています。

紹介できなかった本書の魅力

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本書には、まだまだいい情報が詰まっています。

  • 情報のソースの見つけ方
  • 田中泰延さんが書いた記事のバーコード
  • 書くために読む本のおすすめ
  • 「なぜ、書くのか?」など

中でも、本書以外の記事のバーコードが乗っています。スマホでかざすと無料で閲覧できるため、1冊以上の価値があります。また、ライティングに関して重要な「ソース」の見つけ方は手に取って読んでもらいたいです。SNSで見かける文章で、主張はしっかりしているのですが、根拠がない文章を多く見かけることがあるためです。

 

著者である田中泰延さんは電通に24年間勤めた後、フリーランスとなったライターさんです。電通在籍時にサイト「街角クリエイティブ」の田中泰延氏の連載「エンタメ新党」を書いていた人です。こちらもどうぞ

田中泰延氏の連載「エンタメ新党」アーカイブ | 街角のクリエイティブ

「読みたいことを、書けばいい。」著者:田中泰延

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