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映画 JOKERに見る境界性パーソナリティ障害

映画 JOKERに見る境界性パーソナリティ障害

※ネタバレを含む可能性があります。


映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開

感想

10月4日の公開初日に難波の映画館でJOKERを見てきました。私、バットマンをしっかりと観賞したことはなく、ニコニコ動画の素材で知るなど間接的な情報しか知りませんでした。しかし、バットマンが出ることはなく前情報がなくとも楽しめる作品だと思います。

めっちゃおもしろい!という感覚ではなく、重たく暗い雰囲気で見た後も負い目を引く映画だと感じました。すっごく、エネルギーを吸い取られる感覚ですね。ただ、素人目にも演技力が高く、笑いやダンス、肉体美などの表現において芸術的な作品だと思います。 

本題

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さて、本題ですが「境界性パーソナリティ障害」の本を読んでいたこともあり、映画の上映途中に「あれ?これ精神障害なんじゃない?」と思いました。所々の登場人物の症状が本の内容そのものだったからです。そのため、それになぞらえた見方をしていました。

namatu.hatenablog.com

ある症状によく似ている

パーソナリティ障害は自己の特性によって、様々なベースタイプに別れるのですか、JOKERの場合は、強迫性の強いタイプと自己愛性が強いタイプのハイブリッドだと思います。

namatu.hatenablog.com

強迫性の強いタイプ

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生真面目で妥協できない性格で、親からの言いつけを守り優等生として過ごしているタイプです。この手の人が発症すると、性格が逆転します。周囲からは、二重人格かと疑われるよなことも。実際は、長年抑え続けてきた自分の本音が決壊して溢れだしたものです。

JOKERさんの場合
JOKERは母に仕事の状況を話す場面では、仕事がうまくいっている旨を述べています。しかし、実際の仕事は災難ばかりであげくクビにされていました。しかし、親に心配させたくない一心で気丈に振舞っていました。

自己愛性が強いタイプ

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過剰な自信と劣等感を常に抱いているタイプです。魅力的に振舞ったり、エネルギッシュに過ごしていたかと思うと、いきなり気分が落ち込み、不機嫌になったりします。幼いころのDVや母親に愛情を与えられなかったことが原因です。発症すると、猟色や自己壊滅的な行動に溺れることもあります。

JOKERさんの場合
映画の終盤ですが、彼は幼少のころ親から何らかの虐待を受けていたことが明らかになりました。先天性の病気があり気味悪がられていたことも。さらに、彼はその記憶を無意識に封印していたらしく、思い出してしまったがために、かなりのショックを受けています。

まとめ

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以上の点でJOKERさんには、精神障害が認められます。ぜひ、心療内科へご相談下さい。

というのは、冗談で序盤でかなりの精神安定剤を服用しています。ただ、映画で目立ちやすい残忍な描写だけでなく、心理的な描写も色濃く出ていました。それが綺麗に描かれていたのでこんな記事を書きたくなりました。

もしかすると、「僕ならこうする!」と思っちゃうタイプの人には、JOKERの行動に理解、共感できない人もいらしたかと思います。しかし、それは健全な精神をお持ちの方だからです。精神障害の症状を知っていれば、ありえない行動とは言い切れません。